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■落ちこぼれ集団vs.孤高の天才
皆さんは日曜劇場『ドラゴン桜』をご覧になっていますか?
先週の第4話では、数学を専門で教える特別講師が登場するなど、「東大受験勉強が本格スタート!」という回でした。
劇中に出てきた「100問計算」(簡単な足し算、引き算、掛け算、割り算100問を3分で回答するテスト)を僕もやってみたのですが、やはり受験から離れて久しいからかブランクが激しく、2分30秒で回答することができたものの、5問も間違えてしまいました。
さて、このドラマで一番面白いのは孤高の秀才である藤井遼くんと、それに負けじと頑張る東大専科チームのデッドヒートです。
全国模試の上位層に名を連ねるほどの秀才である藤井くんに対して、「落ちこぼれ」の集まりである東大専科チームが挑んでも、普通なら勝負にならない組み合わせでしょう。
しかし、意外なほどにいい勝負を繰り広げますから、見ている方も大変ハラハラドキドキとさせられます。
■「友達がいない」ことのデメリット
いつ東大専科チームは逆転するのかと思って楽しみに視聴していたところ、なんと第3話からいきなりテストで藤井くんを東大専科チームは負かしてしまいました。
どう考えても秀才の藤井くんが東大専科チームに負けるなど考えることができません。いったいどうして藤井くんは負けてしまったのでしょうか?
劇中でもさまざまな理由が語られていましたが、僕は「藤井くんに友達がいなかったから」であると考えます。
性格が悪いと、そして友達がいないと、成績は驚くほどに下がってしまうのです。
■友達がいないとなぜ成績が下がる?
どうして友達がいないと成績が下がるのでしょうか。それは「教室内で村八分状態になってしまうから」です。
学校のクラスの中で円満な人間関係を築けているかいないかによって、どれだけ助け合いシステムに便乗することができるかが決まってきます。
「授業で聞いたけど、ここがわからないまま終わっちゃった」「学校を休んだら、次の回の授業の内容が全然わからなくなってしまった」というような経験はありませんか?
僕は何度もそのような状況に置かれたことがあります。たった一回の授業を休んだだけで、なぜおいていかれてしまうのでしょうか。
■授業の内容は緩やかにつながっている
学校の授業は一コマ一コマで完結しているように見えますが、それぞれの内容は緩くつながっています。そして、後半になればなるほど、前半で教えた内容を理解しているということが前提になってきます。
たとえば、「文字式」という分野がわかっていなければ、「方程式」を学ぶことはできません。
「文字式の取り扱い方」という前提が欠けていますから、先生から「3x+2=8です。xはなんですか?」と聞かれても、まったく意味がわからなくなってしまうのです。
もちろん方程式がわからないと「一次関数」や「二次関数」などの関数分野も分かりませんし、関数がわからなければ座標平面も理解できません。
■理解不足は放置するとより深刻になる
こうなるとベクトルなど他分野にも被害は及びます。このようにして、「理解不足」の被害はあとになればなるほど広がっていくのです。
それがたった一回の授業だとしても、その授業で習った内容はわかっているものとして授業は次に進みます。
ですから、休んだ範囲の自習を自分でやっておくなどしておかないと、たった一度の欠席で一気においていかれてしまうのです。
■生徒同士の教え合い
もし友達がいれば、友人たちに「休んだ授業のノート見せて!」であったり、「ここわからないんだけど……」であったりと、助けを求めることができます。
一見、非効率に見えるこの生徒同士の教え合いは非常に有用です。
友人間のフランクな関係性で簡単な授業を行うことができるので、教わる側はためらうことなく「なぜ?」と質問することができます。
以下
>>2 以下で
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Source: 理系にゅーす