SankeiBiz編集部
包装用ダンボール箱を製造する「アースダンボール」(埼玉県伊奈町)が底面が正方形の段ボール箱を発売。段ボール箱の底面は長方形が主流で、設計の難しい正方形の段ボールは少なかったという。同社は「箱職人の技術の結晶」としている。
これまで底面が正方形の段ボール箱が少なかった理由は、設計が難しかったからだという
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同社によると、底面が長方形の段ボール箱は短い辺の内ぶたが箱の中央まで届かないため、どうしても底に段ボールの厚さ1枚分の段差ができてしまう。段差を解消したい場合は、段ボール板を1枚底に敷く必要があった。だが底面が正方形の段ボール箱なら構造上、段差ができないというメリットがある。また、縦、横、高さの合計の長さで送料が決まる宅配サイズでは、正方形の方がより多くの荷物を詰め込むことができるとされる。
包装用ダンボール箱を製造する「アースダンボール」が試行錯誤の末に完成させた底面が正方形の段ボール箱。底に段差がなく、平らになっている
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これまで底面が正方形の段ボール箱が少なかった理由は、「設計が難しかったから」(同社)。内ぶたと外ぶたの大きさが同じになるため、内ぶたか外ぶたのどちらかがきっちり閉まらなくなるという構造上の問題を抱えていたという。
底面が長方形の段ボール箱は短い辺の内ぶたが箱の中央まで届かないため、どうしても底に段ボールの厚さ1枚分の段差ができてしまう
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そこで同社で試行錯誤を重ねた結果、「できる限りお互い(のふた)が干渉しない」段ボール箱の設計に成功。「箱の底が平らになる」正方形の段ボール箱が完成したという。同社では、宅配サイズや深さの異なる段ボール箱を各種用意している。
https://www.sankeibiz.jp/article/20220223-LFIFHLWIZBCQXJJKE2DA4J5H5Y/ @SankeiBiz_jpより
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Source: 理系にゅーす