立体パズル「ルービックキューブ」が、今年で発売40周年を迎えた。
8月末には「40周年記念メタリックルービックキューブ」も発売されるという。
かつての大ブームを知る50代前後の方は、まだあったのか! と思うかもしれない。
ところがどっこい、ルービックキューブは今、発売当初に次ぐ勢いで売れているという。
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ルービックキューブは、ハンガリーの発明家、彫刻家、建築家であるエルノー・ルービック氏が開発した
立方体のパズルである。6面はそれぞれ色分けされ、面ごとに3×3の9マスに分けられている。
それらを縦横に回転させることで、各色が入り混じり、それをまた戻す、というのが基本の遊び方だ。
1977年にハンガリーで「マジックキューブ」の名で発売され、80年より世界展開に当たり
「ルービックキューブ」に変更されたという。日本では同年7月25日にツクダオリジナルから発売された。
累計出荷数は1400万個を突破している。現在の発売元である、メガハウスに聞いた。
メガハウス:80年2月にニューヨーク開催されたトイショーで、ツクダの和久井威取締役が
初めてルービックキューブを目にしたそうです。その場で、15万個の販売権を契約したそうです。
バッタモンは日本製だった
――ルービックキューブは大ブームとなった。初年度の売上は400万個を超えてしまった。最初の契約数では足りないはずだが。
メガハウス:和久井さんは何度か渡米して追加契約をしたそうです。当時はマカオや香港、ハンガリーなどで
製造したものを輸入していたのですが、船便では間に合わないので、航空便で取り寄せたと聞いています。
――それだけのブームであるから、“バッタモン”も出回った。
メガハウス:当時は、非正規品が日本製だったそうです。
――一気に広まったルービックキューブだが、ブームが去るのも早かった。
1~2面を揃えることはできても、6面全部を揃えることなど難しかったからだろうか。
メガハウス:81年には非正規品が多く出回ったことや、機動戦士ガンダムのプラモデル“ガンプラ”がブームになったことも、
人気が下火になった原因と言われています。
――それでもルービックキューブはしぶとく生き残った。
メガハウス:21世紀に入ると世界大会が復活し、競技として注目されるようになりました。
05年には任天堂さんから「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が発売され、脳トレブームの一環として、
ルービックキューブも再び注目され、売上も伸びました。
――そして、今年が第3次ブームということか。
メガハウス:40周年の節目ですから、様々なイベントを企画していたのですが、新型コロナのために、
イベント開催もままならなくなりました。ところが、Stay Homeとなった、4~5月にかけて出荷量は昨年同期の
2・5倍に跳ね上がりました。家の中で、年齢問わず楽しめますし、“解法”の動画も公開していますから、
6面揃えることも可能ですよ。お子さんに学ばせたいという親御さんもいらっしゃいます。ちなみに発売当初から、
6面完成の認定証は今も継続してお送りしています。
スピード記録はどんどん上がる
解法とは数学ではなく、揃え方の手順のこと。それがネットで見られる時代になっていたとは……。
ならば現役の“キュービスト”に聞いてみよう。日本ルービック協会の巣瀬雄史会長(42)である。
いつ頃、ルービックキューブを始めたのだろうか。
巣瀬:まだ小さい頃、物心ついた時には家にあったんですよ。僕らの世代にはそういう人が多いと思いますよ。
それで適当にいじくってみて、1面はなんとなく揃えられましたが、教えてくれる人もいないので、結局そのままに。
6面揃えたのは就職して、同僚に教わってからです。6面を揃えるには、それまでの考え方を変えないとダメなんです。
ただし、6面揃えてやめてしまう人もいると思いますが、そこはまだゴールではない。
6面を揃えてから、新たな発見が出てくるんです。
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Source: 理系にゅーす