医師から処方される「OTC類似薬」と呼ばれる薬の保険適用の見直しの予算編成で、十分な検討を行うとしています。“持続可能な社会保障制度の改革”の一環ということですが、なぜこの薬に焦点が当たっているのでしょうか?そして保険適用が外れた場合、どんな影響があるのか…
■「OTC類似薬」とは?医療保険財政を圧迫との指摘も
いま議論の対象となっているのが、「OTC類似薬」と呼ばれる医薬品です。
医薬品には、「OTC」=「Over The Counter」、薬局やドラッグストアの“カウンター越し”に購入できる「市販薬」と、成分や効果はほぼ同じで医師から処方される「OTC類似薬」があります。「市販薬」は全額自己負担なのに対し、「OTC類似薬」は国が価格を安く設定していて、保険適用で1~3割負担で購入できます。この“安さ”から、必要性の低い受診につながり、医療保険財政を圧迫しているという指摘もあります。
与党と日本維新の会は、この「OTC類似薬」を保険適用から除外する可能性を含め、公的医療のあり方を見直すことで合意
なぜ保険適用の除外が必要なのでしょうか?
(日本維新の会・猪瀬直樹参院幹事長)
「同じものなのに医療用医薬品(OTC類似薬)と市販薬を別にする必要がない。結局、現役世代に(医療費の)負担がいっている。高齢者の負担割合を(保険適用の除外で)増やす。」
背景にあるのは医療費の増大です。2024年度の日本の医療費は概算で48兆円。過去最高となり、財政を圧迫しています。
これに対し、日本医師会は反発しています。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ytv/business/ytv-2025091307818659
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Source: 理系にゅーす