ネアンデルタール人の遺伝子を持つ脳が復活したようです。
2月12日に『Science』に掲載された論文によれば、化石から抽出した遺伝子を組み込むことで、人類の培養脳を「ネアンデルタール人化」させることに成功したとのこと。
ネアンデルタール人化によって、培養脳は見た目を大きく変えただけでなく、神経細胞のつながり方や電気パターンにも多くの異変がみられました。
研究成果は、絶滅してしまった人類種を再生するにあたり、重要なターニングポイントになると考えられます。
※中略
◯ネアンデルタール人化した培養脳は小さくなってシワが増えた
結果は肉眼でも確認できるほど、極めて明白な違いとなってあらわれました。
https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/02/c4f73334801bb52abdc3c2caa5b7a114.jpg
上の図のように、現代人の脳オルガノイドは滑らかな表面を持つ反面、ネアンデルタール人の遺伝子を組み込んだ脳オルガノイドは、ゴツゴツとしたシワを多く含む表面になった一方で、全体的な直径は、より小さくなりました。
研究者たちが働いている遺伝子を比較した結果、なんと277種類もの遺伝子の発現パターンが変化していました。
またネアンデルタール人化した脳オルガノイドでは脳細胞の増殖パターンや、細胞間をつなぐ接続部(シナプス)に関与するタンパク質にも違いがありました。
ネアンデルタール人型の脳オルガノイドは現代人型に比べて早い段階で細胞増殖や電気的活動が活発化していたのです。
この結果は、ネアンデルタール人の赤ちゃんは、人類の赤ちゃんよりも早熟であったことを示唆します。
同じような早熟さはチンパンジーなどでもみられます。
チンパンジーの赤ちゃんは同時期の人間の赤ちゃんにくらべてはるかに早熟であり、運動能力や知能が上回っているのです。
※以下も略。全文は文頭URLからお願いします。そちらには元論文、参考文献、その他画像もありまぁす。
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Source: 理系にゅーす