アオカケス、オオクロムクドリモドキ、コマツグミ、ホシムクドリなどの数千羽の幼鳥が突然失明し、目に血をにじませ、体を震わせ、死んでいるのだ。
原因として西ナイルウイルスや鳥インフルエンザなどが疑われたが、検査の結果、その可能性は否定され、科学者たちは頭を悩ませている。
最も有力な仮説は、セミの約5%が感染し、カチノンという幻覚作用のある毒素を作る真菌が原因ではないかとするものだ。
 しかし、ここ数週間で、セミが鳥の死の原因ではないとみられる事実が次第に明らかになってきた。 
 鳥の病気が発生している地理的範囲は、ブルードXが出現した範囲よりもはるかに広く、セミの生息域にいた鳥たちがそこから飛んできたとは考えられなかった。 
鳥たちの死亡のタイミングも、セミとの関連の低さを示唆している。ブルードXのセミは6月中旬から下旬にかけて死滅したが、鳥たちはまだ病気にかかっている。
 7月8日にもペンシルベニア州にあるタマラック野生動物センターに、頭を痙攣させ、かさぶたで覆われた目を閉じたオスのコマツグミが運び込まれた。 
 コマツグミは少しの時間なら立つことができたが、その後死んでしまった。 
症状は目から始まる。目が腫れあがり、しばしば出血し、まもなく神経系の問題が生じて、回転したり、ひっくり返ったり横に倒れたりするようになる。
 シティー・ワイルドライフでは、最初に運び込まれた鳥たちに抗生物質と鎮痛剤を投与した。 
 これは神経症状が見られる鳥たちに通常行う処置だが、今回はすぐに「何をやってもダメ」だとわかったという。 
 「ひどい状態でした。見ているのが辛くてたまりませんでした。盲目の鳥ほど哀れなものはありません。彼らは自分が困った状況にあることがわかっていますし、利他的行動を理解していないからです」。 
 人間は鳥たちを助けようとしているのに、彼らはそれを怖がってしまうのだ。鳥たちを救う方法はなかったとモンスマ氏は言う。 
「彼らは悲惨な状態で怯えていたので、苦しませないように吸入麻酔薬で安楽死させるしかありませんでした」
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 2021.07.20 
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Source: 理系にゅーす
 
 
 

