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1: 2023/09/18(月) 18:59:59.76
https://news.yahoo.co.jp/articles/38e343c1c27a5e74e194c994a8461bcdf833ab93
■ワシントン州だけの奇妙な現象、理由は謎
 米国ワシントン州で、野生のオオカミがピューマに殺されるという事例が多発している。
州の魚類野生生物局(WDFW)によると、2013年からこれまでに、追跡用の首輪をつけたオオカミが6頭殺されたという。
これは、州が把握している21件の自然死のほぼ30%にあたる数字だ。
「もしこの傾向が州のオオカミの全体像を表しているのだとしたら、大変大きな数字です」と、WDFWの生物学者であるトレント・ルーサン氏は話す。
しかも、一つの群れだけではなく、ワシントン州の複数の地域における、異なる群れで起こっている。

一方、オオカミの数がワシントン州よりも多い米国西部のほかの州では、同じような報告例がほとんどない。
1995年に、主にワイオミング州とアイダホ州中部にまたがるイエローストーン国立公園にオオカミが再導入されて以来、
モンタナ州とアイダホ州でオオカミの数が増え、今ではワシントン州の5倍を上回る数のオオカミがこの2州に生息している。

イエローストーンでは、過去28年間でオオカミがピューマに殺された記録は2件しかない(最後の記録は2003年)。
アイダホ州でも、報告の記録は2件だけだ(最後の記録は2012年)。
一部がイエローストーンに含まれるモンタナ州では、2009~2012年の間に5頭がピューマに殺された。
モンタナ州狩猟管理局長を務めるブライアン・ウェイクリング氏が知る限り、それ以降は報告がないという。

「それだけほかの州では珍しいということです」と、ルーサン氏は指摘する。
「私たちの州のオオカミの数はほかと比べるとはるかに少ないのに、なぜかピューマに殺される数は多いのです」。
ワシントン州のオオカミは自然に分布域を広げていき、最新の調査では主にカスケード山脈と州北東部の森林部で、
37の群れに計216頭が存在することが確認されている。

■「オオカミのほうが強い」とは限らない
オオカミは、群れになればピューマ1頭よりも強い。木の上に追い詰めたり、死肉をあさっているピューマを追い払って、エサを自分たちのものにすることもある。
しかし、一対一であればピューマのほうが有利になる。一匹オオカミを待ち伏せして襲うのがピューマの得意技だ。
ワシントン州でピューマに殺されたオオカミは、1件を除いてすべて単独で行動していた。
「オオカミのほうが強いと思われていますが、必ずしもそうとは限りません」と話すのは、ネコ科動物の保護団体「パンセラ」のピューマ・プログラムを率いる
生態学者マーク・エルブロック氏だ。

ワシントン州で初めてオオカミがピューマに殺されたという報告があったのは、2013年のことだった。
カスケード山脈の稜線で、1歳の低体重のメスが襲われた。2014年3月には、同じ群れに属していた2歳のオスが川のそばで殺された。
その1カ月後、今度は別の群れの6歳になる繁殖期のオスが、巣穴の近くで襲われた。さらに2019年には7歳のメス、2022年9月上旬には1歳のメス、
そして同じ月にオオカミの子どもが犠牲となった。

■追跡装置からの手掛かりと明らかな証拠
生物学者に知らせてくれたのは、オオカミに取り付けられた無線機付きの首輪だった。
「首輪のおかげで、オオカミたちに起こっていることの一部が明らかになりました」と話すのは、
イエローストーン国立公園のオオカミとピューマの研究を率いる生物学者のダン・スターラー氏だ。

オオカミが8時間以上動かないと、首輪が信号を送る。すると科学者たちは、首輪を回収しに行き、何があったのかを調査する。

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Source: 理系にゅーす