日本を含めたアジア諸国に在来するオオスズメバチは90分以内にミツバチの巣全体を襲い殺すことができ、その強力な毒針はミツバチよりも危険とされています。そのため、オオスズメバチが外来種として確認されたアメリカでは、在来の花粉媒介者や農業への重大な脅威となることが懸念されていました。
アメリカ農務省はオオスズメバチの生態と活動範囲を調査するべく、2020年にはオオスズメバチに小型発信器を取り付けて巣を見つけ出す作戦を行っています。
そして、ワシントン州農務省(WSDA)とUSDAは2024年12月18日、共同で記者会見を開き、オオスズメバチの根絶を宣言しました。2019年12月にワシントン州で初めて発見されて以来、州および連邦政府機関は地域社会と協力し、この侵略的外来種の駆除に取り組んできました。特にワットコム郡では地域住民の協力が功を奏しており、すべての巣の発見は直接的または間接的な住民からの通報によるものでした。
WSDAは2020年10月に1つ、2021年8月と9月に3つの巣を発見し、すべてハンノキの樹洞内から見つかった巣を駆除しました。その後、2024年まで州による捕獲作戦と市民による監視を継続しましたが、新たな個体は確認されていません。なお、2024年10月にキツァップ郡で疑わしい目撃情報がありましたが、標本を入手できなかったため、正式な確認には至っていないとのこと。
*記事全文は以下ソースにて
2024年12月24日 12時20分 GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20241224-us-northern-giant-hornet-eradication/
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Source: 理系にゅーす