江戸時代の1771年に起きた「八重山巨大津波」の原因は大規模な海底地滑りだった可能性が高い―。このような解析結果を、産業技術総合研究所(産総研)などの共同研究グループがこのほど発表した。八重山巨大津波は石垣島、宮古島などを中心に約1万2千人の犠牲者を出した江戸時代の大災害として知られる。その原因についてはいくつかの説があったが結論は出ていなかった。今回の成果について研究グループは2島周辺地域の津波想定や防災対策に役立つと期待している。
八重山地震(やえやまじしん)
、1771年4月24日(明和8年3月10日)午前8時頃に八重山列島近海を震源として発生した地震である。推定マグニチュード7.4-8.7。地震動による被害はなかった一方、この地震が引き起こした津波により先島諸島(特に八重山列島)が大きな被害を受けた。そのため、元号を取って明和の大津波ともよばれる。
【研究成果】石垣島、宮古島などを襲った1771年八重山巨大津波の発生原因を解明
- 詳細な海底地形データの解析により大規模海底地すべりを発見 -https://t.co/r2niWt8hT9 pic.twitter.com/QjA9fqTvZt— 産業技術総合研究所(産総研) (@AIST_JP) 2018年10月18日
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石垣島、宮古島などで約1万2千人の犠牲者を出した1771年八重山巨大津波の発生原因は、分かっていませんでした。八重山の南方沖で海底地質構造データの解析を行った結果、大規模な海底地すべりを発見し、数値計算によりこの海底地すべりが八重山巨大津波の原因である可能性が高いことを示しました。 pic.twitter.com/wxFXrkuDKH
— 産業技術総合研究所(産総研) (@AIST_JP) 2018年10月18日
Source: 大地震・前兆・予言.com