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1: 2022/11/17(木) 18:19:20.49
2022/11/17 14:35

 明治時代の建築物を移築・展示する「博物館明治村」(愛知県犬山市)が掲げてきた「明治生まれは入場無料」が、過渡期を迎えている。明治生まれの来村は2014年度の1人を最後に途絶えており、明治を知る人が減る中、往時の魅力の発信に力を入れている。(桑田睦子)

 明治村は、当時の建築物を保存展示しようと1965年3月に開村。開村25周年の90年10月から明治生まれ入場無料を掲げ、公式ホームページなどで周知してきた。30周年記念事業では該当する客に「名誉村民証」や、村長を務めた俳優・森繁久弥さん(故人)の色紙を贈った。

 入場料のシニア料金は1600円で、無料対象の明治生まれは今年で110歳以上だ。敬老の日(9月19日)を前に厚生労働省が発表した高齢者数は、100歳以上が過去最多の9万526人で、女性の最高齢は明治40年生まれの115歳、男性が同44年生まれの111歳だった。明治生まれの人が観光に来るのは難しくなりつつある。

 明治村は開村以来の入場者数が4800万人を超えた。電気や鉄道、洋食など近代化が始まった明治の魅力を伝えるコラムを、ホームページに設けた「メイジノオト」で発信。人生ゲームの世界観で往時を追体験する団体客向けゲームが好評で、村内で撮影できる明治風のハイカラ衣装の貸し出しも、SNSに慣れた若者らに人気だ。文明開化を象徴する牛鍋、当時の恋愛グルメ小説のレシピをアレンジしたコロッケなど、村内の食事も工夫している。

 広報担当の反端一也さん(50)は「明治生まれの無料は、明治村だからこそ続いてきた。『明治は遠くなりにけり』(俳人・中村草田男)と言われて久しいが、よく知らない時代でも感じる懐かしさを楽しんでほしい」と話している。

 東海地方には大正時代の建物が並ぶテーマパーク「日本大正村」(岐阜県恵那市)もあるが、同村の広報担当、水野真理子さんによると「大正生まれも少なくなってきたが、無料ではない」そうだ。昭和の里山風景を楽しめる「ぎふ清流里山公園」(旧日本昭和村、同県美濃加茂市)にも有料の施設があるが、昭和生まれ無料の設定はないという。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20221117-OYT1T50097/


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Source: 理系にゅーす