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1: 2024/06/11(火) 09:54:19.66 ID:??? T
斜面のすぐ上、警官の背後の笹薮が濃いところからガサガサと音がしたかと思うと、一頭のクマが猛然と突っ込んできたのです。

中型のツキノワグマだと思います。二人の警官がいる、すぐ背後でした。

心の準備もなく声を上げる余裕もなく、誰のことも構わないままその場から逃げました。

「クマだ、クマきた」

誰かが叫んだ声が耳に入りましたが、その時に誰がどのような行動をしたのかなど、正確には記憶していません。ただ逃げるのに必死でした。そこにいた人間は、誰もが我先にと散り散りバラバラに逃げたはずです。

私はすぐに斜面を駆け降りて逃げました。逃げる私のすぐ後ろの藪からガサガサ音がします。てっきり私を襲うためにクマが背後まで来ているのだと思いました。足音がすぐそばまで迫ってきて、「もうダメだ」と思ったら、それは私を追い越して逃げる消防隊員でした。

そのまま荒い息のまま、停めたクルマの中に入りました。二人の警官だけが来ませんでした。

どちらの警官だかわかりませんが、「助けてください~」とか細い声がしました。消防隊らは「ムリ、ムリ」と口にして、誰も助けに行こうとはしませんでした。

乗ってきたクルマに入りゼーゼーと息を整えていると、顔中血まみれの若い警官がふらふらと歩いてきて、乗って来たクルマに乗り、消防のクルマのすぐ横まで移動しました。

警官は、クルマから降りてドアを開けてこちらまで来ると、力のない目つきのまま「助けてください」と泣きそうな声で叫びました。直後に意識を失い、目の前でバターンと倒れました。

血まみれの警官は、右の耳のあたりから顎までざっくりと熊の爪で割かれ、大きな傷口がありました。熊の初手は左手が多いのです。ですから、顔の右側をまともに爪でやられたのでしょう。目玉は飛び出してはいませんでしたが、鼻の半分は取れて位置が変わって捲れ上がってしまっていました。

年上の警官は戻ってきませんでした。てっきり殺されたかと思っていましたが、10分と少ししてから、年上の警官が体を引き摺るようにして歩いて来ました。そして、泣きそうな声でこう口にしました。

詳しくはこちら(抜粋)
https://news.livedoor.com/article/detail/26576637/


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Source: 理系にゅーす