毎日新聞
今から半世紀以上前、中国地方の山麓(さんろく)で目撃された謎の類人猿「ヒバゴン」。身長約1・6メートル、逆三角形の顔、ゴリラに似た体つき。お茶の間を震撼(しんかん)させたUMA(未確認動物)が令和の今、再び注目を集めているという。記者は現地を訪れた。
まずは、かつて山あいの静かな町が沸いた「ヒバゴン騒動」について簡単に振り返りたい。
1970年7月20日午後8時ごろ、中国地方のほぼ中央に位置する広島県の旧比婆郡西城町(現在は庄原市)の比婆山麓(さんろく)でゴリラに似た体つきの類人猿が目撃された。出没地にちなんで「ヒバゴン」と名付けられた謎の生物の目撃情報はその後も相次ぎ、町は大騒ぎに。マスコミの取材が殺到し、旧西城町役場には「類人猿相談係」ができた。
毎日新聞の記事などによると、74年までに計29件の目撃情報が寄せられた。しかし、それ以降、ヒバゴンは消息を絶ち、役場の類人猿課も廃止。世間をにぎわすことはなくなり、騒動は幕を閉じた。
5月24日、記者が車で庄原市に入ると、ヒバゴンのイラストと共に「ようこそ西城町へ」と書かれた、やや年季の入った看板が目に入った。地元では、今でも祭りなどでヒバゴンの着ぐるみが登場するのだという。
この日、市内ではあるイベントが開催されていた。題して「ヒバゴン探検隊ツアー」。西城町観光協会が企画し、かつてヒバゴンが目撃されたという場所をめぐる。昨年に続いて2回目の開催だ。
出発地点であるJR芸備線・備後西城駅に着くと、県内外から集まった約20人がUMA談義に花を咲かせていた。手作りのヒバゴンの着ぐるみをまとった女性やオカルト研究家ら、個性豊かなメンバーだ。バスに乗り込んで、まずは55年前にヒバゴンが初めて目撃されたという山中にある坂道に向かった。
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謎の類人猿「ヒバゴン」に再び注目 半世紀ぶりに盛り上がる町 広島 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20250529k0000m040144000c
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Source: 理系にゅーす