2023/12/22 05:00
「宇宙人」は存在するのか――。
この長年の謎に迫ろうと、宇宙人からの電波をキャッチする試みや生命を育む条件のそろった星を探す研究が進められている。
国内では今夏、「 彦ひこ 星」からの電波を受信・解析するユニークな取り組みも始まった。広大な宇宙をどう調べれば発見できるのか、研究者たちは知恵を絞っている。
(中田智香子)
◆彦星データ解析
長野県にある宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )の大型アンテナで8月、宇宙人からの「返信」を受け取る試みが行われた。
40年前、地球の約17光年先の「わし座のアルタイル」(彦星)に向け、人類を紹介する画像など東京大教授らが考案した宇宙人へのメッセージを含む電波を送信しており、打ち返しを期待して企画されたものだ。
中心になったのは、「SETI(地球外知的生命探査)」研究の第一人者、鳴沢真也・兵庫県立大専任講師。JAXAが協力し、宇宙探査機との通信用アンテナ(直径64メートル)を使って電波を収集した。ただ、アルタイルは表面温度が7000~8000度の恒星で、周囲を回る惑星も見つかっていない。
鳴沢さんは「研究が進んだ今では、当時ほど『アルタイル人』の存在は期待できない。けれど、宇宙のどこにも知的生命がいないと考えるのは不自然でしょう」と指摘。
現在、データの解析を進めており、来春頃には結果が出る見通しという。
続きは
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO049294/20231221-OYTAT50050/
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Source: 理系にゅーす