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1: 2024/11/21(木) 19:44:28.36
 さまざまな復元図や博物館の模型のほか、映画『アイス・エイジ』シリーズにも登場するが、サーベルタイガー(剣歯虎)が実際にどんな姿をしていたのか、古生物学者はおよそ200年ものあいだ疑問に思ってきた。見つかるのは骨の化石と足跡だけで、長い牙を持つこの肉食動物の本当の容姿はずっと謎だった。だが、シベリアの永久凍土で3万2000年前の子どものミイラが見つかり、ついに外見を披露した。論文は11月14日付けの学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

「素晴らしい標本に大興奮しています」と、カナダ自然博物館の古生物学者であるアシュリー・レイノルズ氏は喜ぶ。なお氏は、今回の研究には関わっていない。

 ロシアのシベリア地方ではミイラ化したマンモスなどの草食動物は見つかっているが、食物連鎖の頂点にいた肉食動物が見つかるのは稀だ。野生では、捕食される側の動物は、捕食する側よりも数が圧倒的に多くなる傾向にある。そのため、サーベルタイガーのミイラが見つかる可能性は低いと思われていた。

 2020年に「マンモスの牙を探して発掘作業をしていた人々によって、凍結状態のミイラが発見されました」と、ロシア科学アカデミーの古生物学者A.V.ロパーチン氏は説明する。同氏とそのチームはミイラの標本を研究できるのは「驚きであり喜びでもありました」と語る。

「冷凍保存されていた幼獣のミイラは、サーベルタイガーが実際にどんな姿をしていたのかを初めて明らかにしただけでなく、古生物学者でもあまり知ることのなかった成長の一過程を示すものでもあります」とレイノルズ氏は言う。化石のほとんどは成獣だからだ。

唇の大きさや毛の色も

 ロパーチン氏ら論文の著者は、この幼獣をホモテリウム属のHomotherium latidensと特定した。「短剣のような牙」を持つスミロドンよりも短い鋸歯状の犬歯を持ち、「シミター(三日月刀)キャット」とも呼ばれるハンターだ。

 すらりとした体で行動範囲が広く、スミロドンが用いる待ち伏せ作戦よりも、獲物を走って追いかける戦術に適していた。ユーラシア大陸と北米大陸で見つかっているこのネコ科動物は、マンモスの子どもなど大型の動物を捕食していたという。米テキサス州のフリーゼンハーン洞窟などの化石発掘地からは、洞窟を巣穴にして子どもを育てることもあったことがうかがえる。

 例えば、サーベルタイガーのイラストでは、犬歯が口からはみ出すような姿で描かれることが多い。スミロドンのような種では確かにそうだったかもしれない。だが、2022年の分析によって、ホモテリウムの鼻口部は大きく、サーベルのような歯は、口を閉じているときはまるで“隠し武器”のように上唇に隠れていたことが示された。

※続きは以下ソースをご確認下さい

11/21(木) 18:46
ナショナル ジオグラフィック日本版

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e95486786e88845ef69c2874930fa0041d5d933


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Source: 理系にゅーす