hair_usuge_young (1)
1: 2020/09/07(月) 23:15:31.49 9

鳥肌が立つ真の理由は「毛を生やすため」との研究結果、ハゲ治療に光が差す可能性も
https://gigazine.net/news/20200906-goosebumps-hair-growth/
2020年09月06日 20時00分

音楽を聞いて感動した時や、恐ろしさや寒気でぞくっとした時に肌にできる鳥肌には、これまで知られていなかったメカニズムや役割があることが、最近の研究により判明しました。

(中略)

「肌というのは、実に魅力的なシステムです。私たちの体と外界を隔てる皮膚は、多様な種類の細胞に囲まれた幹細胞を持っています」と語るのは、 ハーバード大学の生物学者であるYa-Chieh Hsu氏です。Hsu氏らの研究チームは、肌が体外の温度変化に適応して体を守るメカニズムを詳しく調べるべく、高解像度電子顕微鏡を用いてマウスの毛包を観察しました。

以下は、実際にHsu氏らが撮影したマウスの毛包の顕微鏡写真です。緑色に着色されているのは、鳥肌が立つ仕組みに関係している交感神経で、紫色の部分は毛を逆立たせる働きがある立毛筋です。

過去の研究により、「神経からの刺激を受けた立毛筋が肌を隆起させた状態が鳥肌の正体」だということが分かっていましたが、今回の研究により神経と立毛筋だけでなく、自ら増殖する能力と他の種類の細胞に分化する能力を合わせ持つ「幹細胞」も鳥肌が立つ仕組みに関係していることが分かりました。

そのメカニズムを図にしたものが以下。寒さを感じて、左の通常時の状態から右の鳥肌が立った状態になるのは、ピンク色の立毛筋が収縮するからです。今回の研究でさらに、鳥肌が立つと緑色の交感神経から青色の毛包幹細胞に作用する神経伝達物質が放出され、これにより毛包幹細胞が活性化されて発毛が促進されることが分かりました。

https://i.gzn.jp/img/2020/09/06/goosebumps-hair-growth/goosebump-arm-3_m.jpg

Hsu氏は「超微細構造レベルで観察することにより、神経細胞と幹細胞がシナプスのような構造で相互作用することがわかったのは大変な驚きでした。なぜなら、神経細胞は他の神経細胞や筋肉のようにシナプスを持つ興奮性細胞とつながるのが一般的で、毛包幹細胞のような細胞をターゲットにするのは非常に珍しいからです」と話しました。

研究者らは、「鳥肌が立つのは、人間がまだ体毛を持っていた時代に、毛を逆立たせて空気の層を作りその場の寒さをしのぐためものだった」という従来の説に加えて、「発毛を促して毛の量を増やし、将来の寒さに対処する」という長期的な戦略が、鳥肌が立つ仕組みに関連していると考えています。

Lin教授は、「今回の研究により、毛包の幹細胞はADRB2受容体を介して交感神経からの信号を受けることで活性化していることが分かりました」と話して、今後ADRB2受容体を活性化させる薬品を開発することで、脱毛症の効果的な治療が可能になるのではないかとの見方を示しました。

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Source: 理系にゅーす