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国の特別史跡・吉野ヶ里遺跡から出土した骨についての研究成果に関する講演会(県主催)が6日、吉野ヶ里歴史公園(神埼市、吉野ヶ里町)で開かれた。同遺跡などで見つかった人骨を基にした復顔像2体が公開された。2体は7~21日、同公園内に展示される。
同遺跡では、弥生時代前期~中期とみられる人や動物の骨が多数出土。今回の復顔像の製作は、佐賀大医学部の川久保善智助教(解剖学)らが担当した。
1体(吉野ヶ里人)は、同遺跡で1979年に発見された頭蓋骨を、別の1体(大友人)は大友遺跡(唐津市)から出土した頭蓋骨をそれぞれ基に作り、違いを調べることにした。コンピューター断層撮影法(CT)のデータや3Dプリンターを使って模型を製作。それを粘土や樹脂で成形した。
講演で川久保助教は、比較結果を説明。吉野ヶ里人は、眉間から上顎までが約7~8センチで、縄文人に近い特徴を持つとされる大友人より少し長いという。「吉野ヶ里人は顔が長く、平たい点など典型的な渡来人の特徴が見られる」と語った。
続いて東京大総合研究博物館の米田穣教授(先史人類学)が講演。吉野ヶ里遺跡で出土した人骨の特徴から、「水稲が重要な食料資源だったと考えられる」と述べた。
読売新聞 2021/03/07 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/local/saga/news/20210306-OYTNT50044/
吉野ヶ里遺跡などから出土した弥生人の頭がい骨をもとに作った復顔模型が、吉野ヶ里歴史公園で展示されています。
この展示は吉野ヶ里遺跡への理解や親しみを深めてもらおうと県が初めて開きました。吉野ヶ里遺跡と唐津市の大友遺跡から出土した40代から50代の男性の頭がい骨をもとに、佐賀大学医学部の川久保善智助教が粘土や樹脂で作りました。
渡来系と呼ばれる吉野ヶ里遺跡のものは、顔が長く、鼻が低い、現代日本人と似た特徴があります。
一方、縄文系・在来系とされる大友遺跡の顔は、目が大きく二重、鼻が高いのが特徴で、2種類の弥生人の顔の違いを比較することができます。
「唐津の大友遺跡と吉野ヶ里遺跡、近いのに顔が全然違うのにびっくりした。友人でよく似た人がいるから余計びっくりした」(見にきた人)
展示は3月21日まで、吉野ヶ里歴史公園の展示室で開催されています。
サガテレビ 3/8(月) 19:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210308-00000007-sagatv-l41
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210308-00000007-sagatv-000-1-thumb.jpg
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Source: 理系にゅーす