soup_vegetable
1: 2020/09/20(日) 15:02:38.65

兵庫県宍粟市出身の前田浩・熊本大学名誉教授(81)は、米国の情報会社がノーベル化学賞の有力候補に選んだがん研究の第一人者だ。

今年4月に出版した「ウイルスにもガンにも野菜スープの力」(幻冬舎)が話題を呼ぶ。
それによると、がん予防はもちろん、新型コロナウイルスの免疫力を高めるためには野菜スープが効果的だという。

コロナ対策はいまや全人類の関心事だ。

また、神戸新聞宍粟支局で子育て中のわが家としては、世界的研究者の素地を育んだ宍粟での子ども時代も気になるところ。
今月、熊本から帰省すると聞き、会いに出掛けた。

--この春に出た著書を読みました。がんやウイルス感染症の予防には、野菜スープが効果的だと紹介されています。詳しく教えてください。

「私は元々ウイルス学、細菌学が専門です。ウイルスなどが体内に侵入すると白血球が活性酸素を放出して撃退します。
ところが活性酸素が増えすぎると正常な細胞も傷つき、炎症を起こしてがんや肺炎などの原因になります。野菜に含まれるベータカロテンやポリフェノールなど、
植物性の化学物質には活性酸素を中和する働きがあり、症状が悪化するのを防ぐのです」

「スープというのもポイントです。野菜を生で食べても成分が細胞内に閉じ込められたままですが、
熱を加えると細胞壁が壊れて溶け出し、吸収されやすくなりますから」

--新型コロナでも効果は期待できるのでしょうか。

「これまでインフルエンザウイルスで研究してきましたが、コロナウイルスも性質が似ているので、効果は期待できます。
活性酸素が関係するメカニズムは同じだと考えられます」

「新型コロナは、インフルエンザよりは強力かもしれませんが、今ほど怖がらなくてもいいのではないでしょうか。
重症化はウイルスと細菌の混合感染で起こります。コロナでの混合感染の状況はまだ分かりませんが、(細菌に効く)抗生物質を使うことで、
混合感染による重症化や敗血症が改善する可能性は強いと思います」

--先生はうがいについても、その効果をPRされています。

「家ダニのふんに含まれるプロテアーゼというタンパク質分解酵素が、ごく微量でもウイルスの増殖を100倍ぐらい増強します。
うがいでこうした物質やウイルスを減らせば発症を予防できます。のどの乾燥を防いで、粘膜の繊毛細胞がウイルスを排出する機能も保持できます。
うがいは呼吸器感染症対策の基本で、もっとPRされるべきです」

【まえだ・ひろし】1938年宍粟郡山崎町(現・宍粟市)生まれ。東北大学農学部卒業後、カリフォルニア大学大学院修了。
ハーバード大学がん研究所主任研究員、熊本大学医学部教授などを歴任。熊本市在住。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202009/0013712941.shtml

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Source: 理系にゅーす