空手が五輪競技で復活へ 世界的な人気上昇示すデータで英メディア予測「復帰が熱望される」
2021年東京五輪で新種目として採用されながら今夏のパリ五輪、次回28年ロサンゼルス五輪で不採用となった「空手」が、今後五輪競技として復活する可能性が高まっている。
空手をめぐっては、エンターテインメント性がない点や、国際オリンピック委員会(IOC)が重視する若い観客の関心を引きつけられないとの判断から、東京五輪のみで除外となった。
しかし一転して、空手復活へ機運が高まっている。英国の五輪専門メディア「インサイドザゲームズ」は、空手が世界的に人気を得ているデータが示されたことを伝えた。
「社会科学研究情報研究所(IRIS)による包括的な調査では、オリンピック初出場時の空手の好成績が強調された。分析対象となった19の市場では、空手が純観客数4840万人に達したことが指摘された。大手調査機関のIRISは、この観客数を『成功』とみなしており、多様で世界中の観客を魅了する空手の実力を強調した」と空手人気の高さを示す。
その水準は、五輪競技として合格点と説明する。「オリンピックにおける空手の成功をさらに裏付けるものとして、パブリシス・スポーツ&エンターテインメント(PSE)が実施した調査では、東京大会における平均視聴者数と、83の地域における一般大衆の間で人気のスポーツとしての関心度において、空手は全スポーツの中で中間的な位置を占めた。また、空手はインターネット検索と若年層の間での訴求力の点でオリンピック競技の平均を上回っていることが明らかになり、次世代のスポーツファンを引き付ける可能性を示した」
さらに「世界空手連盟の委託を受けてニールセンスポーツが実施した重要な調査では、フランス、米国、日本などの主要市場で空手が他の格闘技を凌駕していることが判明した。このスポーツはコアな関心の高いファンの数を増やしただけでなく、これらの地域で放送あたりの平均視聴者数も増加し、傑出したオリンピック競技としての価値を強調した」と日本だけでなく市場の大きい世界各国で好評を博していると指摘した。
これらの点を踏まえて「世界中の何百万人ものファンは、このスポーツがオリンピックに採用されれば、さらなる興奮とエネルギー、世界的な関心がもたらされると確信している。オリンピックが進化を続ける中、空手は競技への復帰が熱望されており、世界で最も権威のあるスポーツの舞台で再びその地位を担うことが期待される」と同メディアは五輪競技として復活する可能性が高いと予測した。
空手人気を示す数々のデータで、2032年ブリスベン五輪での復活なるか注目だ。
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Source: 理系にゅーす