日本では毎年20人近くが、スズメバチに刺されて亡くなっています。 
 被害を防ぐには、今の時期に対策を打っておくことが重要です。スズメバチの生態を参考に、 
 その退治の方法をご紹介します。 
スズメバチの1年
 ハチ被害の中で日本で最も多く報告され、重症例も多いスズメバチ。毒性は非常に強力で、 
 攻撃性の高い、凶暴な種類も多くみられます。 
 女王バチは冬眠し、翌春、目を覚まして営巣を開始します。働きバチは7月頃から羽化を始め、 
 9月から10月にかけて巣の中のハチの数は最大になります。しかし、ひとつの巣が1年を超えて活動することはなく、 
 新しい女王バチ以外の元女王バチ・働きバチ・雄バチは基本的には冬を越せず、死んでしまいます。 
https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202104/202104060345_box_img1_A.jpg
種類によって活動の時期は異なりますが、攻撃性の増す時期に巣へ近づくと威嚇・攻撃を受けるので大変危険です。
女王バチをおびき寄せる
 春は、土の中などで越冬した女王バチのみしかおらず、冬眠から目覚めた直後で、大変弱っているため、 
 人を刺すことはまずありません。エサである樹液や蜜をなめて、体力を回復してから、女王バチは巣を作り始めます。 
 そこで巣を作り始める前にこれを駆除してしまえば、スズメバチの大軍に襲われる心配もありません。 
 今この時期に女王バチを1匹捕獲することは、夏に大群を全滅させることに匹敵するといわれているのです。 
 そこで、簡単にできる女王バチを捕えるワナを、長年スズメバチ対策をしてきた木更津市観光ブルーベリー園協議会の 
 江澤貞雄さんに伺いました。 
果実酢で作る”女王バチホイホイ”
 【用意するもの】 
 ・ペットボトル (2L用・凸凹がない炭酸飲料用のものが、侵入したスズメバチが這い上がりにくいのでオススメ) 
 ・梅酢、リンゴ酢、ブドウ酢(このうち2種類でもいいが、3種類あるとベスト) 
 ・針金 
https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202104/202104060345_box_img4_A.jpg
 【作り方】 
 1、ペットボトルの上部にハチの侵入口を作る。カッターナイフで3辺に長さ2cmほどの切り込みを入れ、上部を折り曲げる 
 2、木に吊るすため注ぎ口に針金を取り付ける 
 3、等量ずつ酢を混ぜて、深さ5cmぐらいまで注ぎ、栓を閉める 
 4、スズメバチが飛来しそうな木を選び、背丈より少し高い位置に吊るす 
 5、ペットボトルがスズメバチでいっぱいになったら、スズメバチを取り出して酢を補給する 
軒下でいつの間にか巣を作っているスズメバチ。夏の被害を防ぐため、今から対策を打ってみてはいかがでしょうか。
続きを読む
Source: 理系にゅーす

