(佐々木アナウンサー)「札樽道・金山PAにきています。屋内に設置されている自動販売機。実は世界初のある機能がついているんです。飲み物にとろみをつけられるんです」
コーヒーやココアなどの飲料にとろみをつけられる機能が付いた自動販売機。背景にあるのは、日本が直面する超高齢社会です。介護を必要とする高齢者が増え続ける中、高齢者介護の大きな課題の一つが「嚥下障害」。ものをのみこむ力が衰えるため食べられる物が制限され、食べる楽しみが損なわれる問題があります。また、誤って肺に食べ物が入ってしまう事で肺炎を誘発する「誤嚥性肺炎」は、高齢者の死亡率でも大きな数字を占める無視できない問題です。
(日本歯科大学教授口腔リハビリテーション多摩クリニック医院長 菊谷武先生)
「一番飲み込みにくい食品は実は「水」なんです。水というのは非常にスピードが速くてバラバラになりやすい特性を持っているため、嚥下障害の人にとって最も飲みにくい食品。そんな時に水に「とろみ調整食品」をつけることによって、水の難しさ、バラバラになってスピードが速いという欠点をまとまりが良く、そしてスピードをゆっくりするという状態に変えることができるので大変有効なものだと思う」
飲み物にとろみをつけられる世界初の自動販売機。最初に「とろみボタン」を押します。つけるとろみの濃さを調整することもできます。あとは飲みたい飲料のボタンを押すだけ。コーヒーやココアなど好きな飲み物にとろみがつけられるんです。とろみの濃さは、「薄い」「ふつう」「濃い」の3段階で、好みに合わせて選ぶことが出来ます。
(アベックス 島崎博充さん)
「家族で障がいのある方とない方、飲み込みの能力の低い方などの境なしに、家族みんなで出かけた時に、とろみのあるものとないものと両方提供できる自動販売機になるので、みんなでを楽しく飲んでいただきたいと思う」
リンク先に動画あり
https://m.stv.jp/news/stvnews/u3f86t000008zrgq.html
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Source: 理系にゅーす