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1: 2025/02/11(火) 16:01:18.22
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c8142b41db22ac6aa3b304ebf0ea9da98f7ace5
 岡山大学は、「カフェインをハエの成虫に与えると寿命が著しく減少すること」を発見したと発表しました。
岡山大学大学院 環境生命自然科学研究科 博士後期課程2年のShine Shane Naingさん(ミャンマー出身【画像(1)】)と、
岡山大学学術研究院 環境生命自然科学学域の宮竹貴久教授らの研究によるものです。

この研究では、ヒロズキンバエ(ハエ目)を材料として、カフェインを砂糖水に混ぜて飲ませ【画像(2)】、寿命・活動量・脂質の変化などへの影響を調べました。
実験の結果、0.5%以上のカフェインを含んだ砂糖水を飲ませると、7日以内で死滅することがわかり、「使い方次第では実用的な殺虫効果が期待できる」ということです。
カフェインは、ミツバチの記憶精度をあげる効果があることがわかっていましたが、殺虫効果については曖昧でした。

また、カフェインの過剰摂取は、ヒトにも有害な影響があることが分かっていますが、「昆虫にも過剰摂取は致命的」であることが明らかとなり、
基礎と応用でさらなる研究が必要であることが分かりました。
この研究成果は、きょう(10日)、Springerの日本応用動物昆虫学会誌「Applied Emomology and Zoology」にオンライン掲載されました。

■カフェインは延命効果もある一方、寿命を縮める
カフェインは、ドーパミンを活性化させる作用があり、ヒトの気分を高揚させる働きがあること。
昆虫においても、カフェインがハエを活性化させ睡眠に影響することや、ハチの学習記憶能力を向上させ、延命効果もあることが知られていました。
今回の研究では、カフェインが殺虫や害虫防除にも効果があることが分かったといいます。

実験では、カフェインを砂糖水に混ぜてヒロズキンバエの成虫に与えることで、ハエの寿命が著しく減少することを発見しました。
寿命短縮の程度は、飲ませるカフェインの量により、通常30日程度の平均寿命が、0.5%より濃い量のカフェインを飲ませると7日以内でほぼ死滅し、
寿命に対する強い負の効果が判明したということです。
【画像(3)】は、濃度を変えたカフェインを飲ませたヒロズキンバエの寿命を示しています。濃度が高くなるほど、寿命が短くなっていることがうかがえます。

研究結果から、濃度の高いカフェインを含んだ砂糖水には、強い殺虫効果が認められ、1週間以内にすべてのハエが死にました。
一方、薄い濃度のカフェインを含んだ砂糖水には殺虫効果は認められませんでした。

研究チームは、自然界にも存在するカフェインも、新しい農薬の候補と考えられるとしています。

【画像(3)】
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別ソース
カフェインでハエ退治? 高濃度、1週間以内に死滅
https://news.yahoo.co.jp/articles/50ec2fa3b11b56245a04dd6d70a5e4db120863c2


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Source: 理系にゅーす