ピーナッツバターは何世紀にもわたり世界中で愛される定番アイテム。
パンに塗るというオーソドックスな使い方をしても、手の込んだプロテインボールにしても美味しい。
実のところ、米国ではピーナッツバターがタンパク質の同義語になっている。
米NPRによると、ピーナッツバターは1800年代の終わり頃に登場し、第二次世界大戦で肉が不足した1920年代に人気が上昇。
当時の米国人にとってピーナッツバターは、不足している栄養素を補うための代替品に過ぎなかった。
しかし、その影響は今日の米国の家庭に根強く残っている。
そう言われると気になるのがピーナッツバターの栄養価。
世間には、ピーナッツバター“パウダー”のほうが低カロリーでいいのでは、という声もある。
そこで今回は栄養士の力を借りて、その真の効果を徹底調査!
※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
■ピーナッツバターに含まれるタンパク質の量は?
肉の代替品として使われていただけあって、ピーナッツバターにはそれなりのタンパク質が含まれている。
全米ピーナッツ協会のマーケティング&コミュニケーション担当で公認管理栄養士のマルキタ・ルイス氏は、
「ピーナッツとピーナッツバターには1食あたり7gと、他のナッツより多くのタンパク質が含まれています」と説明する
(ほとんどのメーカーの1食分は大さじ約2杯分だが、念のため成分表で確認を)。
■ピーナッツバターはタンパク質の良質な供給源?
YES!“不完全”だからといって質が悪いわけではない。
「ピーナッツバターは、とてもヘルシーな食品です」と語るのは、電子書籍『Meal Prep for Weight Loss 101』の著者で公認管理栄養士のジンジャー・ハルティン氏。
「あまり知られていませんが、ピーナッツバターには他の多くのナッツバターよりタンパク質が多く、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質も含まれています」。
この点については、今回私たちが取材した他の栄養士も同じ意見。
米国食品医薬品局(FDA)によると、1日の推奨摂取量の約10~19%を含んでいる食品は、その栄養素の“良質な供給源”とみなされる。
ピーナッツバターは1日に推奨されるタンパク質の約16%を含んでいるので、間違いなく良質な供給源。
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Source: 理系にゅーす